S社 商談室   - business meeting room -    S-06

    企画から製作までをご紹介します。


S社より 社内ブランド時計の商談を行なうための応接室の什器製作のご依頼を頂きました。

北アルプスが望める眺めの良い一室・・お客様をお招きして 商品を説明し商談をしながらくつろいで頂く空間とのこと。

インテリアの基調となる色は3色程の最小限に留め 高級ブランド時計を展示また商品説明するにふさわしい 空間をイメージしながら 打ち合わせを重ねていき 当工房として出来る限りのことを提案させて頂きました。
 右図が当初のイメージ図(S社提供)。


最終的には ブランド時計を収納するチェスト・時計展示用ショーケース・商談用応接テーブル の3種を製作させて頂く事になりました。







    チェスト
        1540×450×1040mm タモ材(引き出し内桐材) ・ メープル色オイル仕上げ


窓から北アルプスが望めるという絶好のロケーション。その窓面に置く時計収納チェストは 商談室の顔とも言えるメインアイテムとしたい・・・とのことで企画が始まりました。

先ず木の素材は 今までS社に納めさせて頂いた什器の統一感からタモ材を使用する事に決まりました。

収納する時計等の収納量から 引き出しの数は15ハイ。時計を収納する箱のサイズから引き出し内寸法(400×350×150mm) が決まり チェスト全体のデザインと機能等を考えながら外寸法を決めていきました。






シンプルなデザインがご希望でしたので ラインをなるべく少なくするために 取っ手や天板の出っ張りをなくしました。

本体天板と側面の接合は オーダーメイドらしい意匠と天板と側板の木目の繋がりが美しく見えるという利点がある組み継ぎ手(写真左のような)を採用しました。
引き出しは取っ手が無い プッシュオープン式(引き出しを押し込む事でスライドレールのロックが解除され引き出しが開く)を採用しました。(スライドレールを使用する事で 引き出し内の重量が増えても引き出しの開閉がスムーズに出来る利点があります。)

引き出し内部は高級箪笥にも使用される桐材を使用しました。
高級時計を収納するため セキュリティーの問題から全ての引出しを鍵付きに しかし鍵の数はなるべく少なくしたいということで、オールロック方式(一つの錠で複数の鍵を掛ける)を選択し 鍵の数を最小限の6箇所にしました。

タモの美しい木目の存在感と 全体的にシンプルなデザインの融合でスマートかつ存在感のある時計を収納するチェストに仕上がりました。


  (製作風景が少しだけご覧頂けます。)




   
応接テーブル        3000×1200×700mm(天板厚み30mm) タモ材 ・ メープル色オイル仕上げ


次に 商談室内でお客様に商品説明をしたり商談を進めるために必要な応接テーブルの企画製作になります。

テーブルサイズは椅子に合わせたサイズ・デザインで考えて行きますので 先ずは椅子の選択から始まりました。選ばれた椅子は アルフレックスのアームチェア。椅子全体がオフホワイト色の本革素材に包まれたスタイリッシュかつ個性的で清潔感も感じられる椅子です。

サイズのご希望は テーブルの長手方向に4人づつ 対面して8人が座れるようにということで 長さは3mに、またパソコンや資料・図面を広げたり商品を並べるためテーブル幅は広めにということで 幅が1.2mに決まりました。高さは 椅子の床から座面までの高さ(450o)・肘掛の高さ(665o)から70pに決まりました。

椅子は肘掛付きですので 椅子を収納する時にテーブルの天板下の幕板(天板の下に取り付ける長手方向の反り止めの板)があるとぶつかってしまうため 脚の位置や幕板の位置を考えながら デザイン提案をさせて頂きました。




       

       





    ショーケース
        320×370×1350mm タモ突板合板 ・ メープル色オイル仕上げ



当初イメージ的に白のショーケースをご希望されていましたが 打ち合わせを重ねたところ最終的にタモの木の質感で統一させ 時計展示面をオフホワイトのレザーを使用することで椅子や壁との色のバランスをとる方向になりました。

1台に一つの時計を展示し 5台を壁面に並べて展示するとのこと。なるべくスマート・スタイリッシュになるよう 縦・横のバランスを検討しながら 全体のサイズを決定していきました。 本体の素材選択もタモの柾目(真っ直ぐな木の目)の突板合板を使い すっきり感を出しました。



時計展示面は椅子生地との統一感をもたせるため サンゲツ社製の椅子生地の中からオーガニックコットン色のレザーを選択し 面取りを施したレザー張り展示台に仕上げました。

照明器具は省電力で発熱も少なく 電球交換の必要のないLEDスポットライトを選択しました。本来アームスタンド(アームのつけ根部分の丸い板)があるのですがケース内をすっきり見せるのと ライトをなるべくコーナー寄りに設置したかったため 当工房でスタンドを加工してレザーの展示面から直接アームを立てる加工をさせて頂きました。
ガラス製のケース加工(ガラス接着・丁番、鍵付け)は
ガラス職人さんに依頼しました。





”北アルプスが望める眺めの良い一室・・
 お客様をお招きして 商品を説明し商談をしながらくつろいで頂く空間”

壁と椅子のオフホワイト色。床の濃いグレー色。什器のタモ材の質感を壊さないように仕上げられたメープル色。当初のイメージに比べ 木質感の割合が多くなりましたが 最小限にとどめられた配色により 全体的に無機質な空間に成りがちな企業の一室が、清潔感とくつろぎ感を持ち合わせ 白熱色の照明によって さらに温かさも感じられ 落ち着ける居心地の良い空間になりました。
また、高級ブランド時計を展示し商品説明をするにふさわしい 一室になりました。

この空間で 少しでも気持ちよく商談が進めば嬉しく思います。



                     





                 ※ こちらの家具につきましては
                   それぞれ 「S-06 チェスト」 「S-06 応接テーブル」 「S-06 ショーケース」と
                   ご記入の上 お問い合わせください。




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